鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

村上春樹の出てくる夢を見た ごめんなさい

 昨日の夜から、調子がよくない。

 大丈夫かな……

 夢のお話(第18話)。

 夜明け間際、村上春樹さんの出てくる夢を見て目が覚めた。

 今回見た夢は、いままで見たなかで、いちばんリアルな夢だった。夢のなかの、ぼんやりと薄暗い風景のなかでその姿を見つけたとき、声をかけてよいものかどうか、とても迷った。

 でも、どうしても話がしたくて声をかけた。すごく緊張した。わたしはいくつかの小説の話と、わたしの個人的な話を村上春樹さんにした。すべて話し終えるまで、結構時間がかかった。

 村上春樹さんはおおらかな表情と静かな眼差しで、それらの話を最後まで聞いて下さった。夢のなかの出来事ではあるけれど、わたしが一方的に話をしてしまったことに、申し訳ない気がしている。ごめんなさい……

 わたしが話を終えた後、事件が起きた。闇の奥から、黒い影のような人物が現れた。闇に隠れてその顔は見えない。でも、わたしにはその影が女性であるように思われた。彼女は手に刃物を持っていた。

 不思議と怖さを感じなかった。どうしてなのかは、このわたしにもよく分からない。夢のなかのわたしは気が立っていた。現実のわたしにはありえない、闘争的な感情がそこにあった。

 そのときだった。村上春樹さんがわたしをかばうように、わたしの前に立った。そして無言のまま、女が振りかざしている刃物を素手でつかんだ。わたしの手に氷を握ったような冷たい痛みがはしった。その手から流れる赤い血を、いまもはっきりと覚えている。

 ごめんなさい、そう思った。そう思って目が覚めた。

 これは、よい夢ではないような気がする。いまは調子がよくないので、この夢について深く考えることはやめておこう。

 

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