続 音楽のこと カール・リヒター
今日はどんよりとした曇り空のお天気。
それにしても寒いな……
この寒さなのに、台風が接近…… う~ん…… (10月も終わろうかというこの時期に、どうして?)
こちらは、急な寒さで体調がいまひとつ(環境の変化に弱い体質…)。
昨日に引きつづき、音楽のことを少し…… さきほどまで聴いていたのは……
ヘンデル『オルガン協奏曲 作品7(全曲)』カール・リヒター指揮・オルガン、カール・リヒター室内管弦楽団、聖マルコ教会(ミュンヘン)での録音。
カール・リヒターの指揮と演奏、好きなんですよね…… なんといいますか、伝統があって、格調高くて、霊感(でいいのかな)があって、重厚だけれどふっと軽やかなところもあって、まったくもって素敵です(音楽に対する真摯な姿勢にも頭が下がります)。それから、ここで彼の演奏するオルガンの音色がですね…… か、かわいすぎる…… (なんかたまりません!)
(リヒターについては「モダン楽器を用いたスタイルや、その演奏解釈が時代遅れである」みたいなことも言われているみたいですけど、わたしはそのあたりのことはほとんど気になりません…)(古楽器の演奏だとレオンハルトの『ブランデンブルク協奏曲』がお気に入り…)
菅野浩和の解説によると、ヘンデルの『オルガン協奏曲』は、オラトリオの上演の際の幕間で奏でられたコンサート音楽とのこと。よって、そこには華やかで楽しい雰囲気がある。
聴いていて、こころがふんわりと和む気持ちよさではあるけれど、そこはカール・リヒター、細部まで緻密に仕上げられた彼の音楽世界がびしっと構築されている感じで、やはりすごい。教会での音の響きも美しい……
録音はいまから50年くらい前の古いもの(リヒター初期の録音ということらしい)。それを思うとちょっと不思議な気分になってくる。ありがとうカール・リヒター、管弦楽団のみなさん、と言いたくなるこの感覚はなんなのだろう。