鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

土曜日の出来事

 今日のお天気は晴れ。

 日差しはどこか秋っぽい。

 先週の土曜日(9/2)のお話。

 その日は、お昼すぎから安部公房『密会』の記事を書いていた。書き出しに「作者の言葉」を引用してみたところ、調子よく書きすすめることが出来た。

 ほぼ書き上がったところで、冒頭のエビグラム「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」のページを画像で入れることを思いついた。なかなか素敵な思いつき……

 ということで写真を撮ろう。防湿ケースからカメラを取り出してレンズ(ディスタゴン35ミリ)をセット。いつもならここで撮影用のミニテーブルと三脚を持ってくるところなのだけれど、お手軽撮影ということで床(絨毯)の上に黒のフェルトを敷いて、そこに本と照明(15Wの卓上ランプ)をセッティング。

 カメラを構え、見下ろす角度、距離、傾き、それぞれがいちばんしっくりくるポイントを探す。数枚撮ったところで、パソコンに写真を取り込んで画像を確認…… う~ん、いまひとつかな……

 照明の位置を微調整しつつ、再度撮影…… フォーカスは「弱者への愛には~」の「愛」の文字にぴったり合わせたい(ツァイスのレンズはマニュアルフォーカスなのでピントリングの繊細な操作が求められる…)。

 床に置いた本を接写しているので、撮影姿勢はかなり窮屈。不自然な姿勢を維持したまま「愛」を凝視していたところ、突然、腰に違和感が…… むむむ…… とりあえず休憩しよう(ううう…)。

 どうやらプチぎっくり腰になったらしい。痛いことは痛いけれど、動けないほどではない。おそるおそる撮影を再開…… 腰を気遣いながら撮影すること10分あまり、ほどほどに納得できる写真が撮れたところで撮影を終了(ふう…)。

 撮り終えた写真をブログ用に編集する。フォトショップでトーンを整えて、色調を電球のウォームな雰囲気から、くすんだブルー系に変更。そのままだと画面が少しさみしい気がしたので「SECRET RENDEZVOUS KOBO ABE」の文字を入れてみた(フォントはお気に入りの Elegant Galamond を使用)。あれこれ試行錯誤しつつ1時間くらいで『密会』用の画像が完成した。

 そうこうしているうちに腰の痛みが、だんだんひどくなってきた。今日の作業はここまでとしよう。ひとまずベッドでお休み…… (腰の痛みに気力を奪われた…)

 その日の夜と翌日はけっこうつらかった。いまは腰に多少違和感があるくらいで痛みはほぼなくなった(よかった…)。夏の疲れが腰にきたのかなあとも思ったけれど、いちばんの原因は無理な姿勢での写真撮影かな。手間を惜しまずにテーブルと三脚を使っていればなあと反省。

 『密会』の記事「地獄への旅行案内」を書いていて、腰痛地獄(というほどでもないけれど)へ案内されてしまった……

 

鞠十月堂