液晶モニタ HP ZR2440w レビュー編
今日のお天気は雨のち曇り。
昨日から降っていた雨はようやく上がったみたい。
液晶モニタ HP ZR2440wについて語ってみよう(購入編はこちら)。
外観と使い心地
外観はHPのサイトに詳しい写真があるのでそちらを見ていただくとして、フレーム(ベゼル)の黒の色味、マット調のプラスチックの質感はなかなかよい雰囲気でわたしの好み。上のところについているhpのロゴはプリントではなくて金属の埋め込み。電源ランプのLEDは青色(スリープモードの時はオレンジ色)で、消灯して使うことも出来る。
各部の動きは、高さの上下、前後へのチルト、左右へのスイーベルともにしっとりとした動作(もうしぶんありません…)。スイッチ類、コネクタ類の感触も良好(以前使っていたモニタのスイッチは、これ大丈夫かなあと思っていたら1~1.5年くらいで不調になった… ううう…)。このあたりは「プロフェッショナルモニター」ということで、信頼感のある仕上がりです。
液晶パネル
パネルはIPS+白色LEDの組み合わせ。NTSC比 72%(sRGBと同程度と思われます)のパネルということで原色を表示させたときの鮮やかさ(彩度)は普通(わたしは普段、Adobe RGBのデータを扱わないので、これで十分です…)。
以前に使っていたモニタとくらべると(5年ほど使い込んだTNのパネルとくらべるというのもあれですが…)、中間色に雑味(くすみ)がなくて、その発色は美しい(ちょっと感動…)。ノングレアということで、画面への映り込みはわたしの環境だとまったく気にならないレベル。視野角による色調や明るさの変化もごくわずかで快適に使えます。
ソフト類
付属のCD-ROMにはpdfのマニュアル(紙の詳しいマニュアルは添付されてません)、パソコンからモニタを制御するためのソフト(HP Display Assistant)、ドライバー類(ICCプロファイル)などが入っています。
HP Display Assistantでは、輝度、コントラストなどの調整がパソコン側から出来、プリセットの保存が可能。でも、その呼び出しはやや手間なので、頻繁に設定を変えるような用途には不向きと思われます(わたしは本体での調整のみで十分なので、こちらのソフトは使ってません…)。
画質の調整
(画質の調整は、使用環境、使用目的によってさまざまに異なってくるので、参考ということでお読みいただけたらと思います)
使っているパソコンはIntel i5 (Intel HD Graphics 3000)+120GB SSD+Windows7 professionalの組み合わせ。接続はDVI-D。部屋の照明には15~40wの白熱電球を使用(薄暗いのが好き…)。
ZR2440wの最大輝度は350カンデラ/平方メートルということでかなり明るい。これは明るいオフィスなどでの使用に対応するためと思われますが、薄暗い部屋でこの明るさだと目が痛い…… 輝度の設定はぐっと下げて32/100に、コントラストも標準の80から52へ。
追記:ワープロ作業やweb閲覧などでは、さらに輝度を下げて23/100で使っています。
色温度は環境光が電球(15W)ということで標準の6500Kでは白にやや違和感が…… (窓のブラインドを開けた自然光のもとでは6500Kの設定で問題ありません)カスタムの調整でR253/255 G217/255 B210/255に(暫定値です)。
この設定で、フォトショップから0-255のグレースケールを開いて見てみると、ほどほどにきれいな階調という印象(ところどころ軽くトーンジャンプしてますが、お値段このとを考えるとこんなものかな…)。色の転び(色つき)もほぼ気にならないレベル。ハイライトで253~4、シャドウは4くらいまで階調が出ているのは立派だと思う(階調が出つつも、30以下のトーンはさすがに粗いです…)。いろいろな設定で試してみたところ、輝度、コントラストを変化させても白飛び、黒つぶれしにくい仕様になっているみたい。
それから輝度、色温度、コントラストの値の組み合わせによってはグレーの色味がやや大きく乱れるところがあった。このクラス(DTP用途ではない)の液晶モニタだとまあこんなものかなとも思うけれど、気にされる方はグレースケールを表示させて確認してみるとよいと思います(ガンマ、グレーの色味はHP Display Assistantの目視によるソフトウェア・キャリブレーションである程度補正可能です…)。
エコ
HP Display Assistantでは、輝度による消費電力の違いを知ることが出来る。輝度を32にして使った場合の消費電力は約31Wでした(さすがLEDバックライト、エコですね…)。
まとめ
ZR2440wをビジネス用途(事務一般からCAD、Web制作くらいまでを想定?)のモニタとして考えると、機能や画質への割り切り方が明確で、大人なつくりのところがよいです。信頼できるパートナーとして、これから大切に使ってゆきたいと思う。