鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

2月の日記 ドビュッシー 「前奏曲集」 ピエール=ロラン・エマール

 今日のお天気は薄曇り。

 寒々として、どこか憂鬱な空模様。

 ひさしぶりにクラシック音楽のお話でも……

 昨年末のこと、ふとドビュッシー前奏曲」(全24曲)をじっくりと聴いてみたくなった(どうしてだろうね?)。手持ちのCDには全曲そろったものがなかったので、ネットであれこれと試聴しつつ、いまの気分にしっくりとあいそうなものを探してみた。フランス生まれのピアニスト、エマールの演奏にこころひかれた。

ドビュッシー「前奏曲集」エマール

 クロード・ドビュッシー前奏曲集」 Claude Debussy: Préludes Books 1&2 ピエール=ロラン・エマール Pierre-Laurent Aimard の図。

 レーベルはドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon、録音は2012年5月、スイスのラ・ショー・ド・フォン La Chaux-de-Fonds でおこなわれた。録音に使われたスタインウェイはエマールが個人で所有しているものだそうです。

 エマールのドビュッシー、よいです。

 HMVではエマールのことが「現代音楽の旗手」というふうに紹介されていた。深夜に演奏を聴いていると、わたしのなかの音楽の庭(ささやかな庭です)が未知の領域にむかって、すっとひらかれててゆくような感覚があった(それはひと思いに全景を見渡すことの出来ない「禅の庭」をわたしに連想させた…)。録音もよくて、澄んだ空気のなかにすっと染みこんでゆくようなビアノの響きが心地よい。

 2月はこんなところです。

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