4月の日記 「リスト・プロジェクト」 ピエール=ロラン・エマール
今日のお天気は晴れ。
さわやかな風が心地よい。
最近購入した音楽CDのお話でも……
2月の日記に書いたピエール=ロラン・エマールのドビュッシーがよかったので(記事はこちら)、その後何枚かエマールのCDを買い求めてみた。そのなかでもお気に入りはこちら。
「リスト・プロジェクト」 The Liszt Project ピエール=ロラン・エマール Pierre-Laurent Aimard (2CD) の図(CDのエマールさん、渋くていいですねぇ~ どこか映画俳優を思わせる格好良さです)。
こちらのCD(2枚組、ドイツ・グラモフォン)は、リスト生誕200年を記念しておこなわれた2晩のコンサートを収録したもの。選曲は凝っていて、リストの作品の他に、リストの影響の見られる作曲家(ワーグナー、ベルク、スクリャービン、バルトーク、マルコ・ストロッパ、ラヴェル、メシアン)の作品が取り上げられ、それぞれが交互に演奏される。
CD1:2011年5月18日、ウィーン・コンツェルトハウス大ホールでおこなわれたコンサート「リスト・アスペクテ:単一楽章のソナタ」 Liszt-Aspekte: Sonaten in einem Satz を収録(リスト+ワーグナー、ベルク、スクリャービン)。
CD2:2011年5月20日、同ホールでおこなわれたコンサート「リスト・アスペクテ:預言者リスト」 Liszt-Aspekte: Prophetischer Liszt を収録(リスト+バルトーク、マルコ・ストロッパ、ラヴェル、メシアン)。
詳細:ドイツ・グラモフォン (試聴できます)
http://www.deutschegrammophon.com/jp/cat/4779439
詳細:HMV
http://www.hmv.co.jp/artist_ピアノ作品集_000000000017977/item_『リスト・プロジェクト~リスト:ロ短調ソナタ、ベルク:ピアノ・ソナタ、ラヴェル:水の戯れ、他』 エマール(2CD)_4163038
エマールの演奏は、どこか学術標本の美しさを思わせるところ(知的なアプローチで精緻に整えられた美意識とでもいえばよいだろうか)があって、わたしはそのクールな雰囲気を気に入っているのだけれど、このCDはライヴというともあり、そこに独特の緊張感と昂揚感がプラスされてともよいです(繰り返しよく聴いています)。
ライヴということで録音の出来が気になるところですが、CDリリースを前提にテルデックのエンジニアの方が録音されたようで、透明感のある美しいピアノの響きを楽しめます。客席からのノイズなどは丁寧に修正されているのか、普通に聴く分にはまったく分かりません。
4月はこんなところです。
ご案内
- ドビュッシー 「前奏曲集」 エマール
- スヴャトスラフ・リヒテル 「ソロ・レコーディングス」
- マリア・ジョアン・ピリス 「ソロ・レコーディング全集」
- ラドゥ・ルプー 「ソロ・レコーディング全集」
- ショスタコーヴィチ 「24の前奏曲とフーガ」 メルニコフ