鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

12月の日記 ラドゥ・ルプー 「ソロ・レコーディング全集」

 今日のお天気は薄曇り。

 風がつめたい。

 最近購入した音楽CDのお話でも……

 今月の初め、そのうちじっくりと聴いてみようと思っていたラドゥ・ルプー「ソロ・レコーディング全集」全10CDを取り寄せた(ルプーには「デッカ録音全集」全28CDのボックス・セットがあるのだけれど、協奏曲はあまり聴かないので「ソロ・レコーディング全集 」の方を選んでみた)。

ラドゥ・ルプー「デッカ・ソロ・レコーディング全集」

 ラドゥ・ルプー Radu Lupu 「デッカ・ソロ・レコーディング全集」 Complete Decca Solo Recordings (ボックスセット 10CD)の図。

 セットの内容は、ルプーがデッカで録音したピアノ・ソロ(1970-1993)を集めたもの。デッカの録音ということで雰囲気のあるピアノの響きが楽しめます。ただ残念なのは、CDを入れてあるのが「紙ジャケット」ではなくて、雑誌の付録についているような「薄い紙袋~丸窓つき」というところ…… (むむ、そこまでコストカットしなくてもと思うのだけれど… そのままでは扱いづらいので、プラスチックのCDケースに入れ替えて保存しています)。

 ルプーの演奏(ベートーベン、ブラームスシューベルトシューマン)は思っていた以上に好みの演奏だった(期待以上の相性の良さ!)。

 わたしの場合、ピアノの演奏はおおよそリヒテルのそれが基準になっている(リヒテルばかり聴いていた頃があって、その感覚が染みこんでいる…)。なので、シューベルトピアノソナタなどを他の方の演奏で聴いた場合、リヒテルならここはこんなふうなんだよなぁ…… と無意識のうちに比較していたりして、その演奏に漠然とした物足りなさを感じることもおおかった。ルプーの演奏はリヒテルの演奏とは楽曲の生まれるフィールド(場)がまったく異なる印象で、聴き比べの方向に感覚を悩ませることなく楽しめる。

 HMVではルプーのことが次のように紹介されていた。

 1969年11月、ロンドンでのリサイタルの成功により世界的名声を確立します。このときの新聞評で用いられた「千人に一人のリリシスト」という表現は、ルプーの芸風を示す言葉としてよく使われるようになります。

 一般には「リリシスト」ということなのかな? わたしの感覚だと、その演奏は「感性のスリリングな織物」といったふうで、軽やかなタッチで楽曲が織り上げられてゆくさまは、なんともいえず美しい(出来ればもっとおおくの曲を録音してほしかった!)。

 これからしばらくは、ルプーの演奏でシューベルトシューマンあたりを丁寧に聴いてゆこう。

 12月はこんなところです。

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