モンブラン144お掃除奇譚《3》
モンブラン144お掃除奇譚《2》からのつづき(1回目はこちら)。
間奏 1
とある昼下がり、事務所でくつろぐマリ所長とW君。
「所長ってほとんど外出しませんね」
「そうね」
「公園でジョギングしてきていいですか」
「ご自由に」
「所長もいっしょに走ります?」
「まさか」
ジャージに着替えたW君が出ていったあと、デスクの引き出しから今朝届いたばかりの小包を取り出すマリ所長。開封した小箱の中から出てきたのは、愛らしい形をしたインクの小瓶。
王室御用達の調香師が異国の地から届けられた薔薇の香りのエキスを検分するように、そのインクの香りを小さな喜びをもって確認するマリ所長であった。
(マリ所長はフィクションです…)
本編 3 144ペン先
ひさしぶりに144のペン先を抜いたので、記念の写真撮影。
144、きみはうつくしい……
モンブラン144ペン先の図。
きみの小さな輝きが、わたしのこころをとらえるよ。繊細なフォルム、金と銀ふたつの妙なる明るさ。
わたしのなかでは、モンブラン144にはEFのニブがお似合いって気がしている。いくぶん神経質とさえ思えるこの繊細さが、わたしのこころをたまらなくくすぐります。
今回の144お掃除奇譚は、わたしのおのろけ。
ご案内