鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

146とお散歩写真《5》 落葉

 今日のお天気は雨。

 少し肌寒い。

 モンブラン146とお散歩写真の5回目。今回はモッコクの落葉といっしょに146を撮影してみた。新緑もよいけれど、落葉もまた素敵。

モンブラン146

 モッコクの落葉の赤と146ボルドーの赤。どちらの赤もそれぞれに美しい。そのふたつが組み合わされて、なおいっそう美しい……

 146が、赤の美しさの夢を見る……

―― † ――

 とある木曜日の午後、どこか湿っぽい空気の漂う事務所でくつろぐマリ所長とW君。

 「マリ所長、雨、よく降りますね」

 「そうね」

 「いま読んでいる本に『緑は森の色だ。そして赤は血の色だ』って台詞があるんですけど、このイメージ、妙にこころに残るんですよね」

 「赤と緑は補色の関係にあるわね」

 「ああ、なるほど」

 「フィンセント・ファン・ゴッホは『僕は赤と緑とで、人間の情念を表現したい』って言ったそうよ。わたしにとっての赤は深紅の薔薇の色、緑はやさしく爽やかなミントの色」

 マリ所長、調子出てきたかな?

 ちなみに、ここでW君が読んでいた本は村上春樹海辺のカフカ』です(第13章から大島さんの台詞)。また、赤と緑は『ノルウェイの森』上下巻の装丁の色だったりします。

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