鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

2013-01-24から1日間の記事一覧

水の変異

そのとき世界は均等に二十センチほど水没していた水の浮力は魔法のようで物理の法則を超えたものだったいくつもの構造体が漂流していた 十七歳の夏だった 世界を巡る水は微細な塵をまきあげ いくらか濁っていたでもそれは わたしに嫌悪の感情を抱かせるほど…

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