鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

三島由紀夫

三島由紀夫 豊饒の海「奔馬」《2》

今日のお天気は、曇りときどき雨。 気温はあたたか。 三島由紀夫 豊饒の海『奔馬』《1》からのつづき。 三島由紀夫の小説について、あれこれ書くというのは、なんだか疲れてしまう(正直にいうとあまり楽しくない…)。でも、前回《2》につづくと書いたので、…

三島由紀夫 豊饒の海「奔馬」《1》

今日は、薄曇りのいち日だった。 わたしは風邪の具合があまりよくなくて、ちょっとつらい。 そろそろ三島由紀夫『奔馬』の感想を書いておかないと、と思ったので、とりあえず書きはじめてみよう。 三島由紀夫と主人公の微妙な関係 『春の雪』の感想(こちら…

三島由紀夫 豊饒の海「春の雪」《2》

三島由紀 豊饒の海『春の雪』《1》からの続き。 『豊饒の海』は、いま第2巻『奔馬』を読んでいるところ。主人公の好みでいうと、やはり『奔馬』の飯沼勲よりは、『春の雪』の松枝清顕かな。でもね、彼はどこか気持ち悪いよ…… そう、エヴァンゲリオン劇場版『…

三島由紀夫 豊饒の海「春の雪」《1》

今日も、夜になるとぐっと冷えてきた。 三島由紀夫 豊饒の海『春の雪』について語ろう。 優美な死と空虚 冒頭より、女たちの描写。 藤はいつも花ざかりで、女たちは日ざしを避けて、藤棚の下に集うた。すると、いつもよりひとしお念入りにお化粧した女たちの…

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