暑い日 読書日記
今日も、夏らしい晴れのいち日だった。
暑いです……
読書のメモ書き。
三島由紀夫『天人五衰』は、198ページまで読みすすめた。だんだんと面白くなってきた(お話のすすめ方が、いくらか「ちからわざ」みたいに感じるところもあるけれど、調子よく読めている気がしている)。
あと150ページほどで、この物語も終わってしまう。なんだか残念…… これは「輪廻転生」の物語なのだから、永遠に転生を繰り返して物語が続いていけばいいのに、とつい思ってしまう(60代、70代の三島由紀夫が『豊饒の海』を書いたら、どんな物語をつくっただろう…)。
『暁の寺』の方は、そろそろ感想を書いておこうかなと思いつつ、いまひとつその気になれない。考えていることはおおいのだけれど、それを言葉にすることはむつかしい……
ドストエフスキー『地下室の手記』は、94ページまで読みすすめた。こちらはゆっくりとしたペース。主人公の語りが、とても面白い。
昨夜、ひさしぶりにパウル・ツェランの詩集を読んだ(『パウル・ツェラン全詩集』中村朝子訳)。ツェランの詩は、ちょっと好き。
『光輝強迫』から、短い詩をひとつ紹介してみよう。
光の楔たちを
叩き外せ――泳ぐ語を
薄明が待っている。
素敵、素敵。
今夜は、こんなところです。