鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

5月の日記 マリア・ジョアン・ピリス 「DG ソロ・レコーディング全集」

 今日のお天気は曇り。

 明るい灰色の空模様。

 しばらく前のこと(3月頃です)、ふとショパン夜想曲」をじっくりと聴きたくなった。手持ちのCDでは、ルービンシュタインのもの(全曲)がある。でも、いま聴きたい演奏とは、ちょっと違う……

 ということでネットをうろうろ。マリア・ジョアン・ピリスの演奏にこころひかれた(そうそう、いま聴きたいのはこれ!)。CDを購入しようとしたところ…… ドイツ・グラモフォンから「ソロ・レコーディング全集」(20CD、「夜想曲」全曲も入ってます)が出ているのに気がついた。試聴してみると、他の楽曲もよい雰囲気。こちらを購入することにした。

マリア・ジョアン・ピリス「ソロ・レコーディング全集」

 マリア・ジョアン・ピリス Maria João Pires 「ソロ・レコーディング全集」 Complete Solo Recordings (ボックスセット 20CD)の図。

 箱を開けてみると……

マリア・ジョアン・ピリス「ソロ・レコーディング全集」

 オリジナルジャケット仕様になってます(いいですねぇ~)。

 内容は、バッハ(1CD)、ベートーベン(1CD)ショパン(5CD)、モーツァルト(6CD)、シューベルト(6CD)、シューマンブラームス(1CD)。1989~2012にかけてドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon でおこなわれたレコーディングからのセレクション。

 じっくりと聴きたかったショパン夜想曲」はもちろんのこと、他の楽曲もそれぞれ楽しめた。モーツァルトピアノソナタは定評どおりのチャーミングな演奏、シューマンが思いのほかよかった。

 ピリスの演奏は芸術だけの閉じた世界(孤立した世界)ではなくて、そこには窓辺の光や風の匂いがあって、わたしたちの世界につながっている安心感がある。彼女の演奏をとおして、日々の暮らしのなかに大切と思える時間が見つけられる。

 エラート Erato からシューマン子供の情景」「森の情景」などを収めたCDが出ているみたいなので、そのうち買い求めてみよう。

 5月はこんなところです。

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