鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

11月の日記 ショスタコーヴィチ 「弦楽四重奏曲全集」 フィッツウィリアム四重奏団

 今日のお天気は薄曇り。

 寒さはほどほど。

 音楽CDのお話でも……

 数ヶ月前、ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲をじっくりと聴きたくなった。いくつかのボックスセット(ボロディンSQ、エマーソンSQなど)を試聴しのだけれど、そのときはどの演奏もいまひとつに思えて購入にはいたらなかった。今月のはじめ、ふと目にしたフィッツウィリアム四重奏団の演奏を試聴してみた。むむ、これじゃないのか? わたしの感覚に響くものがあった。さっそく取り寄せてみることに。

ショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲全集」フィッツウィリアム四重奏団

 ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集」 Shostakovich: The String Quartets フィッツウィリアム四重奏団 Fitzwilliam String Quartet (ボックスセット 6CD)の図。

 レーベルはデッカ Decca、録音は1975~1977年、オール・セインツ教会(イギリス)でおこなわれた。デッカ黄金期のアナログ録音ということでツヤのある弦の音色を楽しめます。

 フィッツウィリアム四重奏団(イギリス)は、西側で初めて全集を録音したそうです。ショスタコーヴィチとも交流があり、弦楽四重奏第16番を書いてもらう約束があったとか(ショスタコーヴィチの死によって実現しなかったのが残念です…)。

 ショスタコーヴィチ交響曲には(当時の共産主義国家との関係からか)、本来の姿を道化の仮面の裏に隠して演じているふうな印象を受けることがある。それにくらべると弦楽四重奏曲はより率直な芸術表現の趣があって、ショスタコーヴィチの音楽世界をよりストレートに楽しめるように思う。

 11月はこんなところです。

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