2012-01-18 仮初めの物語たち 詩 仮初めの物語たち 未来の廃墟の臨海工業地帯から空をゆく鳥たちの眼差しを空想してみる見失った時代の残酷にも淡く細い光が降り注いでいた渦を巻く雲のむこうには きっとまぶしい太陽があるだろう巨大な群れとなって鳥たちは舞い上がってゆく (こんなふうに空を眺めているのが好きなんですね) 時の錘を結びつけられ潮に沈められた摂氏零度の言葉たちあたかも わたしの孤独のように劇はすすんでゆくだろう #0172 次回 先生のこと 2 前回 20世紀絵画