〈小さな鷹〉 チームAの報告と謝辞と歌
I 報告
チームAはチームBのレポートを詳細に解析した
2012年11月29日 午後3時 調査結果を本部に提出した
(諸君 お疲れさま)
II 謝辞
チームAはチームBの仕事に感謝する
〈小さな鷹〉 ありがとう
III 歌
硝子の街は夢見る永遠の故郷だった
時代の断層では天使が未来への扉を開けてくれた
いちどは 白薔薇=死者と共に去った
冥府の森をさまよった 言葉の世界は無に帰した
予感があった 祈りで温める創造だけが残された
ふたたび死者として語り 土饅頭に埋葬された
〈死〉はメビウスの輪のように捩れ〈生〉とひとつになる
言葉は日常=人間に支えられた〈もの〉からはじめられる
いつもすぐそこに人間的な愛があった
VI ご挨拶
チームBは森や湖底に隠されたコードの探索―複写を担当する
チームAは収集されたコードの解析―復元―変奏を得意とする
チームAをどうぞよろしく
#0211
- 次回 ジュラルミン アヴァンギャルド
- 前回 糸車とお洒落