鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

モンブラン144お掃除奇譚《6》

 モンブラン144お掃除奇譚《5》からのつづき(1回目はこちら)。

謎解き

 事務所の窓辺に立つマリ所長とW君。窓から差し込む午後の明るい日差しが、ふたりを包んでいた。

 「これで、事件も解決ですね。それにしても所長は千里眼でもお持ちなんですか、すべてお見通しというか……」

 「W君」

 「はい」

 W君を見つめるマリ所長。

 「千里眼なんて非科学的な言葉を使っては駄目。推理は、空想ではありませんよ。いっけん意味を持たないささやかな事実にも、真実の断片は隠れているもの。なにごともおろそかにしない眼差しでありたいものね。正しさを知ろうとする眼差しは美しい、わたしはそのように信じています」

 ミニアチュールのような街の風景をその瞳に映し、もの静かに語るマリ所長であった。

 (マリ所長はフィクションです…)

本編 6 144ペン先 スケルトン画像

 スケルトンタイプの万年筆(透明な軸の万年筆)ってあるけれど、ペン先までスケルトンにするとことはちょっと出来ない。というわけで、フォトショップを使って合成画像をつくってみた。

144ペン先 スケルトン

 144ペン先、スケルトンの図。

 画像についてのご説明。

 普通では見ることの出来ないペン先とペン芯との関係がお分かりいただけると思います。点線が首軸の位置になります。この画像だと分かりにくいのですが、ペン先のハート穴からペン芯の空気が通る穴までのところは矩形のくぼみになってます。

 それにしても、ペン芯の薄いフィンが人間の肋骨のように思われてくるのはわたしだけ?

 (モンブラン146ペン先のスケルトン画像はこちらからどうぞ)

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