モンブラン146お掃除奇譚《4》
モンブラン146お掃除奇譚《3》からのつづき(1回目と目次はこちら、このシリーズは全8回です)。
146ペン先ユニットの取り外しと分解
今回のモンブラン146お掃除奇譚は、ペン先を外します(万年筆のペン先は繊細なので緊張するよ…)。
ペン先のソケットに《1》で紹介した工具をセット。ネジは普通のネジなので、上から見て反時計回りに回すと外れます。
工具に力を入れるときは慎重に(ある程度力を入れても回らないときは固着していることも考えられるので無理しない方がいいと思います)。少しゆるんだら、工具はそのままに胴軸の方をくるくるくる。
胴軸から外したペン先ユニットはこんな感じ。なるほど……
そこからさらにペン先とペン芯を抜きます。わたしの場合は、白木の丸いお箸を5センチくらいの長さに切ったもと、小型のハンマーを使って、後ろから軽くトントントンと叩いて抜いた。
モンブラン146のペン先を記念撮影。
モンブランのペン先って、美しい…… (ソケットに差し込まれるところには、コストカットのためといわれている穴があいている。それもデザインの一部と思えば、また美しい…)
さて、ここで気になるのはペン先(裏)の汚れだけれど、モンブランのブルーブラックを約4ヶ月間使ったときの汚れはというと……
こちらはまったく汚れていなかった。さすがは、キャップの気密性に定評のある146! 144のときとは違います(144でブルーブラックを使ったときの汚れについてはこちらの記事を参照)。
ペン先の汚れについては、ほぼ安心。動きの固かったピストンにもシリコングリスを塗ったし…… ということで、再びこの146にブルーブラックを入れてみようかな、と思っているわたしがいる。(とりあえず、いまはモンブランのブラックを入れています…)。
写真の撮影にはカールツァイスのマクロレンズ(50ミリ)を使った。ツァイスのレンズも上品な描写でよく写る。モンブランもツァイスも、素敵、素敵。
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