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鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

あたたかな日 ドストエフスキー「白夜」

日記 2010

 今日は、とてもあたたかな日だった。

 観葉植物たちを屋外に出して水やり。

 ここ数日お休みしていた読書を再開。1/15に購入したドストエフスキー『白夜』も読みはじめた。19世紀に書かれた小説って、あまり読んだことがない。

 小説の冒頭部分を引用してみよう。

 素晴らしい夜であった。それは、愛する読者諸君よ、まさにわれらが青春の日にのみありうるような夜であった。

 この、高らかに歌いあげるようなはじまり方が新鮮。「諸君」っていう言葉の響きには、遠い過去の、郷愁のようなものを感じる……

 いま40ページまで読みすすめたところ、思った以上に読みやすい。

 ドストエフスキーの小説は、たくさんのさり気ない〈星〉が、そのなかにちりばめられているって気がしている。読みすすめながら、ほんの少しの言葉のなかに、不思議な共感と感動を覚えることが、何度かあった。

 すごいね、ドストエフスキー! さり気ないのにすごいって思うのは、たぶん本当にすごい作家なんだろうな。

 主人公の青年の夢想家ぽいところはいくらか病的。でも、彼にはどこかしらユーモラスなところがあって、それがこの彼を妙に愛おしい存在にしている。彼のような人間を、わたしはきらいになれないな。

 彼の前に現れた美しい謎の女性、ナースチェンカとこれからどうなるのか楽しみ。

―― † ――

 『奔馬』は208ページ目。わたしには、読みづらい内容がつづく。ドストエフスキーを読みはじめたためだろうか、三島由紀夫の華麗な文体が、ますます空虚なものに……

 

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