鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

文学メモ 安部公房「密会」を読書中《1》

 今日のお天気は薄曇り。

 暑さはほどほど。

 はてなダイアリーの管理画面には「記事を書いた日数」の項目がある。それによると、この記事がちょうど500日目になるらしい…… こういうのは、なんだかうれしい(祝 500日!)。

 記事の内訳を調べてみると、詩159、文学97、万年筆32、美術21、夢の話25、残りは日記。まあ、こんなものかな…… (文学カテゴリーの記事が思っていたよりもおおい印象…)

―― † ――

 昨日から、ふと思いついて安部公房『密会』を読んでいる。これまで何回となく読んできた作品ではあるけれど、そのときどきで魅力と思えるところが微妙にちがってくるので面白い…… (病院を舞台にした怪しげな雰囲気が、なんともいえずよいです)

 『箱男』のつぎは『密会』について、あれこれ記事を書いてみようか……

 どこかで猫が鳴いている。いや、あれは何百本も向うの路地を走っている救急車のサイレンだ。やっと手違いに気付いて、妻を送り届けに戻って来たのだろうか。窓を開けてみた。目隠しの波形トタンに蜘蛛の巣が夜露に濡れて光っている。サイレンの音がとだえた。さかりがついた機械猫が、どうやら新しい相手にめぐり合ったらしい。

 安部公房の作品について、なにかを語りたいという誘惑…… でもそれは、なかなかむつかしい作業でもある(感覚的な事柄を文章に織り込むことの困難さと、思考をめぐらせることの不思議な心地よさ…)。

 わたしにとって作品を「読むこと」は、その作品について「語ること」と結びついている。自分の言葉で語ることが出来なければ、それは作品を十分に読んだことにはならないだろう、そんなふうにも思う。

 大切な言葉は大抵いちばん最後にやってくる。わたしは、その言葉を知りたいと願っている。

 

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