鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

文学メモ 安部公房「密会」を読書中《2》

 今日のお天気は小雨。

 空気がしっとり湿っぽい。

 『密会』は昨日読み終えた(拾い読みではなくて、きっちりと読む再読は数年ぶり… とてもよかった!)。でも『密会』はひきつづき読書中。どうしてかというと……

 いまおこなっているのは『密会』についての記事を書くためのノートをとりながらの読書。それとあわせて『安部公房全集』から『密会』に関係があると思われるところ(エッセイやインタビュー)を拾い読みしている(こちらの読書も楽しい!)。

 『箱男』のシリーズを書いたときは、なにも準備しないままはじめてしまったので、今回はいくらか準備をして、全体の見通しを立ててからはじめてみようと思う(というわけで、実際に記事を書きはじめるのはしばらく先になりそうです…)。

 『密会』は、前作の『箱男』と同じように「ぼく」が書いたノートという設定になっている。「ぼく」は数日前の出来事をノートに書き込みながら、いま現在の「ぼく」の状況をそこに書き添えてゆく。つまり、数日間の「ぼく」の出来事が、「過去」とノートを書いている「現在」というふたつの時間を混在させたかたちで記述されている(安部公房らしい凝った構成、でもややこしい…)。

 このお話は「ぼく」の妻がある夏の朝、呼んだ覚えのない救急車で自宅から連れ去られるところからはじまり、妻を捜すために訪れた巨大病院の創立記念祭~前夜祭の日にその結末をむかえる。では、妻が連れ去られてから前夜祭までに何日がすぎたのだろう? (この問いに即答出来る方いらっしゃいます?)

 まずは時系列に沿ったあらすじを書くことからはじめてみよう。物語の構成を解きほぐしたのち、それぞれの内容について作者である安部公房の言葉を参考にしつつ、あれこれと考えてみたいと思う。

 

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