鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

美貌の建築家

 なんだか頭がぼんやりする。

 からだ、ふわふわ。

 そういえば幽霊の出てくる夢を見た(第2話)。

 彼は日が暮れると、学校の体育館に出てくる美貌の建築家の幽霊。とても有名な幽霊だから、夜になると体育館は見物人でいっぱいになる。

 人がたくさんいすぎて、彼(幽霊)、どこにいるのかよく分からないよ。頭の上を漂うように通りすぎていった、端正な顔立ちの黒い影がそうだったのかな。

 その建築家は書きかけの図面を机の上に残したまま、死んじゃったんだって。ベルサイユ宮殿のような、壮麗な建物の図面だったらしいよ。

 彼は書きかけの図面のことが気がかりで、夜な夜な幽霊になって出てくるのかな? 出来ることなら、誰かにのりうつって、そのつづきを書きたいって思ってるんじゃないかな。

 なんとなくだけどね、わたしには分かるよ、彼の気持ち。なにか心を残したまま死にたくないって、わたしも思うよ。

 

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