鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

夏の日 「豊饒の海」を読み終えた

 晴れのよいお天気がつづいている。

 暑いな…… 昨夜、三島由紀夫天人五衰』を読み終えた。

 『豊饒の海』は、全4巻の長いお話だけれど、すべてを読み終えて、わたしのこころが納得する感覚があった。いまのわたしにとって、このタイミングでこの小説を読めたことをよかったと思った。

 読書の経緯を簡単に書きとめておこう。

 わたしが『豊饒の海』を読みはじめたのは、昨年の暮れに見た夢がきっかけだった(記事はこちら)。第一巻、第二巻と読み進めて、3月初旬、第三巻の『暁の寺』を読みはじめたところで、三島由紀夫が出てくる夢を見た。しばらくの中断。7月になって『暁の寺』を再び読みはじめ、昨日(8/6)第四巻『天人五衰』を読み終えた。

 あの結末からは二重に小説が閉じられたという印象を受けた。本多繁邦はあそこで松枝清顕の話をするのではなく、安永透の話をすればよかったのに…… そんなことをふと思った。どんなお話(小説)にも、終わりがある。でも、物語には終わりがない。物語は次のお話へと姿をかえて引き継がれてゆく。

 すべては夢か幻か、儚く消えてゆくものだけが虚空に舞っていた……

 『豊饒の海』を読み終えたところで、村上春樹1Q84』を読みはじめることにしよう。

 

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