鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

先週のお買物 「安部公房伝」 ほか

 今日のお天気は晴れ。

 さいわいなことに、昨日の台風はたいしたことなかった。

 先週の水曜日、注文していた本、安部ねり著『安部公房伝』(新潮社)が入荷したとのことで、電車でひと駅、隣の街へお出かけした(安部ねりさんは安部公房のひとり娘です)。

 この本が出版されたのは3/30。それからしばらく後の4月半ば、さてそろそろ『安部公房伝』を注文しておこうと本屋さんに出かけたところ、すでに品切れになっていた。あらら…… (わたしの行動はいつもスローペース… こちらの本、どうやらあの震災の影響で少ない部数しか刷られなかったらしい)

 それから待つことひと月あまり、アマゾンに再入荷していることを確認してから、あらためて本を注文。やっと『安部公房伝』を手にすることが出来た(うれしい…)。

安部公房伝

 安部ねり著『安部公房伝』の図(カバーには、1982年に発売されたNEC ビジネス・ワード・プロセッサー 2号機 8インチ・フロッピーディスク仕様 NWP-10Nを操作する安部公房の姿が… 『方舟さくら丸』は、このワープロによって完成されたのだった…)。

 その夜、さっそく『安部公房伝』を読んだ。安部ねりさんの語りは、さらりとした知的な雰囲気。でも、読んでいてなんだか泣けてくる…… (どうしてなのかは、このわたしにもよく分からない)

 わたしは安部公房が好きなので、その生い立ちも含め、それとなく知っている事柄もおおい。でも、それを安部ねりさんが語ると、ちょっとちがった視点になり、印象になる。エッセイや対談、インタビューからは見えてこない、人間安部公房がここにいる(すばらしい!)。

 この本の装丁は『安部公房全集』と同じ近藤一弥。『安部公房全集』を持っているわたしとしては、同じテイストでデザインされたこの本は、もはや全集の一部のよう(素敵です…)『安部公房伝』については、そのうちじっくりと語ってみたい。

 ご案内:新潮社のサイトで詳しい内容が紹介されています(目次が読めたり、立ち読みができます)。

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 5/21の日記に書いた、とあるお店で見つけた「ちょっと素敵な小物」は、そのままお店に置いてあったので購入した(これも運命なのかな? わたしのこころは満足…)。

 その小物(チャイニーズ・ラビットと呼んでいます)は、いま机の左側、パソコンにキーボードのすぐ隣りに置いている。よく見ると可愛いんだか、あまり可愛くないんだか、分からないところもあるけれど、とても気に入っている。

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 5/26に投稿した詩「サヨナキドリ」は、言葉の選び方がいまひとつのような気がしたので、少し書き直してみた(まあ、こんなものかな…)。

 

鞠十月堂