鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

1月の日記 冬の夜 スヴャトスラフ・リヒテル

今日のお天気は晴れ。 寒さはほどほど。 昨年の12/24「お知らせ」に「年明けくらいから、記事のお引っ越しを~」と書いたのけれど、お引っ越しの作業には、いまだ着手していない(いつものスローペース)。あれですよ、記事を移すのならよりよいかたちでと思…

お知らせ 鞠二月二日堂

あたらしいブログについてのお知らせです。詩と文学関連の記事をお引っ越しするためのブログをつくりました(「はてなブログ」なのでidはflowervalley のままです)。 こちらのブログは「空想ノート」という設定でしたが、あたらしいブログは「集合住宅」が…

12月の日記 1013年 まとめ

今日のお天気は晴れ。 すっかり冬の気候です…… 12月の日記ということで、今年のまとめでも(といっても7月の半ばから、ブログの更新をほぼ休止しているので実質半年分のまとめです)。 今年、ブログに投稿した記事は、この記事も含めて総数59。その内訳はと…

11月の日記 モーツァルト ギター パパゲーノ

今日のお天気は晴れ。 この頃は夜が冷え込んできた。 お気に入りの音楽CDのお話でも…… (ささやかなクラシックCDのコレクションより) 山下和仁&山下尚子『ギター・デュオによるモーツァルト・オペラ・アリア』の図。 先月の村上春樹『ねじまき鳥クロニク…

10月の日記 キンモクセイの香り

今日のお天気は曇り。 この頃はずいぶんと日が短くなってきた。 ひさしぶりの日記は、お散歩写真でも…… 寄り集まった小さなオレンジ色の花たち、キンモクセイの図。 キンモクセイが香る頃になると、今年も残り少なくなったなあと思う。いまの気分で、村上春…

9月の日記 エアプランツ

今日のお天気は薄曇り。 風はどこか秋っぽい。 ひさしぶりの日記は、わが家のエアプランツくんの写真でも…… 寄り集まったエアプランツくんたちの図(よく見ると子株が…)。 なにやら絡まっておりますが、 左――ブルボーサ 中――ブッツィー 右――ハリシー です。…

8月の日記 この頃のことでも…

今日のお天気は晴れ。 暑いです(はやく涼しくならないかな…)。 この頃のことでも…… 今年の夏は観葉植物たちの手入れをこまめにおこなった。その甲斐あってか、植物たちはどれも元気で調子がよい(いきいきとした緑にこころが和む…)。気温が高いと植物の成…

ブログ(ほぼ)休止のお知らせ

今日のお天気は晴れ。 やはり暑い…… こちらのブログのこれからについてのお知らせです。 こちらのブログでの活動を休止します。すべて消去してもいいかなと思ったのですが、いくらか皆さまのお役に立っている記事もあるようなので(参考になってます?)、と…

六番目の子

昨夜から降りつづいている雨は上がる気配がない床に置かれた傘は全部で六本 わたしたちは全員で五人そのうちひとりは眠っている あとひとりの行方は分からない 六番目の子を誰か知っていますか?その子の名前や顔を知っていますか? その子のことを誰も知ら…

あの頃は…

今日のお天気は晴れ。 暑いです。 7/2の記事を縮小 7/11の記事をお蔵入り なんとなく記事の役目は終えたみたいなので…… ―― † ―― 安部公房作品シリーズも停滞気味だったし、そういう時期だったのかもしれない。また、新キャラ+新ユーザーアカウントではじめ…

「もぐら通信」第10号

こちらの記事はお蔵入りしました(概要はこちら)。

創造の場所は

創造の場所は清浄である方がよいひとつの音が届いて やがて消えてゆくときの姿を知っている空想のなかで ありありと手に触れていられるものがあるもういちど この手が結びつけようとするものがある #0231 次回 六番目の子 前回 ゼロの記憶が反復されると

お知らせ 「もぐら通信」第10号

今日のお天気は曇り。 風がつよい。 『もぐら通信』のご案内。 安部公房の読者のための月刊ウェブマガジン『もぐら通信』第10号に「安部公房『鞄』《1》」が転載されました。予定では《13》が転載されるはずだったのですが、なぜか《1》が載っている…… 詳細…

お散歩写真 おおきなモッコク

今日のお天気は小雨。 雨、よく降りますねぇ。 先日撮影したお散歩写真でも…… つやつやとした葉を茂らせたおおきなモッコクの図。 こちらのモッコクは、お散歩の途中で立ち寄った神社で撮影したもの。いまの時期、モッコクはつやつやと光沢のある若葉を茂ら…

ゼロの記憶が反復されると

ゼロの記憶が反復されると視界がみるみる暗くなってゆく千の空っぽの夢が見えない腕のように伸びて天空を支えていたポケットに小さな眠りをしのばせて雨上がりの街路を歩く このまま駅にむかおうか 商店街の古書店に立ち寄ってみようかこころひかれる異国の…

6月の太陽に温められた

六月の太陽に温められた石造りの堅牢な城壁を一匹の甲虫が小さな鉤爪のある脚を巧みに使い登っていた寡黙で孤独な眼差しにも互いに分かちあえるものがあると思うぼくたちはイメージは自在であれと青空が語るのを聞いた #0229 次回 ゼロの記憶が反復されると …

お散歩写真 バラとカエルくん

今日のお天気は薄曇り。 梅雨は中休み(らしい…)。 先日撮影したお散歩写真でも…… 玄関先、バラの花とカエルくんの図。 6月といえばカエルくんの季節です。お散歩に出かけようと玄関を出たときのこと、ふと鉢植えのバラに視線をむけると…… バラの花のなかで…

安部公房 「鞄」《13》 鞄の変遷

安部公房『鞄』《12》からのつづき(1回目と目次はこちら)。 鞄の変遷について語ってみよう。 不思議な鞄は安部公房のお気に入り 『鞄』は『波』(新潮社の読書情報誌)に「周辺飛行」シリーズ(詳細は《7》を参照)に発表されて以降、改稿されて単行本『笑…

この頃あれこれ

今日のお天気は雨のち曇り。 空気がずいぶんと湿っぽい(一昨日から降りつづいていた雨は、ようやく上がったみたい)。 この頃あれこれ。 1. 詩のブログ――5/26の日記にも少し書いたけれど、詩を縦書き、明朝体のおおきな文字で表示するブログをつくった。 Bl…

雨降りの木曜日

雨降りの木曜日 明るい窓辺でノートに小さな図形を描くお散歩するようにゆっくりラインを引こう いそがなくていいラインは弧とすれ違い右に短く折れ曲がる 傾斜を下る眼差しが見つけたものを指先が追いかける 拾い上げようとする 一本のラインが〈かつて〉を…

お散歩写真 5月の海

今日のお天気は晴れ。 わが家のリンゴの実は順調に成育中。 先日撮影したお散歩写真でも…… 水平線がいまひとつはっきりしない5月の海と空の図。 自宅から海まで、ゆっくり歩いて20分くらい。海に着くと少しほっとする、やはり海はいい。 ―― † ―― そろそろ文…

眼差しの後ろに

眼差しの後ろに歌を置いてゆく歌声の後ろに言葉を置いてゆく 小さな椅子 丸テーブル 壁紙の小鳥たち幾何学模様に謎を探すとわたしが消えてゆく #0227 次回 雨降りの木曜日 前回 手と手をつなぎ

手と手をつなぎ

手と手をつなぎフォークダンスを踊るようにいまを生きよう (ぼくたちはなにも語らなかったぼくたちはなにかを語るための術をなにも知らなかった) 太鼓のリズムと素朴な歌声がぼくたちの眼差しだった求めることがないのだから探さなくていい (単純な所作で…

お散歩写真 5月の木々たち

今日のお天気は晴れ。 わが家の庭にちらほらとバラが咲きはじめた。 先日撮影したお散歩写真でも…… 森の出口、5月の木々たちの図。 いまの季節のいきいきとした緑(若葉色)を素敵に思う。 ―― † ―― 4/14の日記に「詩を(縦書き表示で)閲覧するためのブログ…

安部公房 「デンドロカカリヤ」《9》 リルケ ダンテ ギリシャ神話

安部公房『デンドロカカリヤ』《8》からのつづき(1回目と目次はこちら、登場人物とあらすじは《2》に書いてあります)。 『デンドロカカリヤ』とリルケとの関係をさらに見てゆこう。 オルフォイスに寄せるソネット 第二部〈12〉第1連 書肆ユリイカ版では削…

空想のための詩的な蔓棚

空想のための詩的な蔓棚ですごすひとときが好きです凡てを手放してしまえるから なんと身軽になれることかすばやく言葉の蔓をつかみ 振り子のように揺れて遊ぼうほら 世界がまわりはじめる 万華鏡のように景色がめぐる記憶と時間は散り散りに裁断されて永遠…

時代と歌

どこからともなくカタカタカタと音が聞こえてきた薄暗い方に視線をむけた なにかが動きつづけている気がしたなにが? 見えるはずのないなにものかに姿を与えてみようか湿っぽい路地の上から いくつもの空想の足跡をならべてゆくとひとつの時代が軋み 斜めに…

お散歩写真 5月の花たち

今日のお天気は晴れ。 わが家のリンゴの実がふくらみはじめた(大切に見守ろう…)。 先日撮影したお散歩写真でも…… 5月の花たち、白と赤、(たぶん)ヤマツツジの図。 お散歩の途中で花たちと出会うたびに、ああ、よいなあと思う。どんな花も、じっと見つめ…

リルケ 「オルフェウスへのソネット」第1部〈1〉

わたしの言葉とイメージでリルケの詩を翻訳するシリーズ(いつのまにかシリーズになっているよ…)(その2回目、1回目はこちら)。 今回はリルケ『オルフェウスへのソネット』(オルフォイスに寄せるソネット)から第1部〈1〉に取り組んでみた。 ※ わたしの訳…

お散歩写真 4月の海 波の音

今日のお天気は晴れ。 この頃は、季節の花たちを楽しめてしあわせです。 先日撮影したお散歩写真でも…… 4月の海、寄せては返す波打ち際の図。 春の海はやはりよいですねぇ~ いつの頃からか、いつまでも、寄せては返す波の音には終わりがなくて…… つかのまの…

鞠十月堂