6月の日記 ショスタコーヴィチ 「24の前奏曲とフーガ」 作品87 アレクサンドル・メルニコフ
今日のお天気は晴れ。
梅雨は中休み。
音楽CDのお話でも……
4月の日記にリヒテルのショスタコーヴィチ『24の前奏曲とフーガ』(抜粋)を気に入っていると書いた(記事はこちら)。全曲をじっくりと聴いてみようと思い、先月メルニコフのCDを購入した。
ショスタコーヴィチ『24の前奏曲とフーガ』作品87 Shostakovich: 24 Preludes and Fugues, Op. 87 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ) Alexander Melnikov (Pf) ボックス・セットの図。
これを開くと……
ショスタコーヴィチ先生登場(椅子に腰掛けているだけなのに威厳をひしひしと感じます…)。
さらに開くと……
CDのメルニコフさん登場(温厚な雰囲気のお顔がいいですねぇ~)。
セットの内容は、2CD+DVD(片面がCDの両面ディスク、DVDにインタビューを収録)、レーベルはハルモニア・ムンディ harmonia mundi 、録音は2008年から2009年にかけて、ベルリンのテルデック・スタジオ Teldex Studio でおこなわれた。
詳細:harmonia mundi (試聴できます)
http://www.harmoniamundi.com/#!/albums/1979
詳細:HMV
http://www.hmv.co.jp/news/article/1004280084/
メルニコフのショスタコーヴィチ、とてもいいです(一目惚れの感覚…)。演奏はもちろんのこと、ピアノの響きも美しく、もうしぶんありません(繊細でクリアな音色が気持ちよい)。4つ折りになってるケースのデザインも秀逸(コレクションするよろこびを与えてくれます)。
メルニコフの演奏は、それぞれの前奏曲とフーガが有機的に(ゆるやかに)結合されている感じで、全曲を番号順に通して聴いて楽しめる。楽曲の自然な流れのなかの緻密な細部の表現(描写の手際)が素晴らしい(さすがの技量とお見受けしました)。現代的で、高原の大気のような透明感の奥に、ショスタコーヴィチの多彩な内面が見え隠れしている……
6月はこんなところです。
ご案内
- スクリャービン 「ピアノソナタ 小品集」 メルニコフ
- スヴャトスラフ・リヒテル 「ソロ・レコーディングス」
- マリア・ジョアン・ピリス 「ソロ・レコーディング全集」
- ラドゥ・ルプー 「ソロ・レコーディング全集」
- ドビュッシー 「前奏曲集」 エマール