鞠十月堂

詩と文学と日記のブログ

6月の日記 ショスタコーヴィチ 「24の前奏曲とフーガ」 作品87 アレクサンドル・メルニコフ

 今日のお天気は晴れ。

 梅雨は中休み。

 音楽CDのお話でも……

 4月の日記にリヒテルショスタコーヴィチ24の前奏曲とフーガ』(抜粋)を気に入っていると書いた(記事はこちら)。全曲をじっくりと聴いてみようと思い、先月メルニコフのCDを購入した。

ショスタコーヴィチ『24の前奏曲とフーガ』メルニコフ

 ショスタコーヴィチ24の前奏曲とフーガ』作品87 Shostakovich: 24 Preludes and Fugues, Op. 87 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ) Alexander Melnikov (Pf) ボックス・セットの図。

 これを開くと……

ショスタコーヴィチ『24の前奏曲とフーガ』メルニコフ

 ショスタコーヴィチ先生登場(椅子に腰掛けているだけなのに威厳をひしひしと感じます…)。

 さらに開くと……

ショスタコーヴィチ『24の前奏曲とフーガ』メルニコフ

 CDのメルニコフさん登場(温厚な雰囲気のお顔がいいですねぇ~)。

 セットの内容は、2CD+DVD(片面がCDの両面ディスク、DVDにインタビューを収録)、レーベルはハルモニア・ムンディ harmonia mundi 、録音は2008年から2009年にかけて、ベルリンのテルデック・スタジオ Teldex Studio でおこなわれた。

 メルニコフのショスタコーヴィチ、とてもいいです(一目惚れの感覚…)。演奏はもちろんのこと、ピアノの響きも美しく、もうしぶんありません(繊細でクリアな音色が気持ちよい)。4つ折りになってるケースのデザインも秀逸(コレクションするよろこびを与えてくれます)。

 メルニコフの演奏は、それぞれの前奏曲とフーガが有機的に(ゆるやかに)結合されている感じで、全曲を番号順に通して聴いて楽しめる。楽曲の自然な流れのなかの緻密な細部の表現(描写の手際)が素晴らしい(さすがの技量とお見受けしました)。現代的で、高原の大気のような透明感の奥に、ショスタコーヴィチの多彩な内面が見え隠れしている……

 6月はこんなところです。

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